瓦屋根

屋根に使用する屋根材には瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などさまざまな種類があります。それぞれに特性がありますし、メリットやデメリットもありますからそれぞれの特徴をしっかりと理解しておく必要があります。

屋根というのは建築物の上部を覆う部分で、快適な住環境を保ち、雨や紫外線、日射などから屋内を守るためには必要不可欠な構造部分といえます。
一口に屋根といっても素材や形状によって耐久性や機能性も異なりますから選ぶ際には十分検討することが大切です。

一般的に日本で使用されている屋根の形状には、切妻屋根や寄棟屋根、片流れ屋根、入母屋屋根、方形屋根など14種類ほどの形状があります。
その中でも入母屋屋根は日本の伝統的な屋根として広く親しまれている形状で、中世以降広まりました。
切妻屋根は西日本で広まった屋根の形状で、構造がシンプルということもあり現在でもポピュラーな形となっています。

これから家を建てるという場合には、見栄えだけで決めるのではなくメンテナンスにかかる費用や地域の特性などさまざまな点を検討して決める必要があります。
屋根は構造が複雑になればなるほど施工費が高くなりますし、それに伴いメンテナンスも難しくなってしまいます。
オシャレなデザインだからと安易に複雑な屋根にしてしまうと、数年後のメンテナンスに悩まされたり雨漏りを引き起こす可能性も大きくなってしまいます。
特に雨仕舞いをきちんと行わないと、雨水を排水することができなくなり、壁との継ぎ目に雨が入りこんでしまいます。
バタフライ屋根や招き屋根などの継ぎ目が多い屋根も、雨漏りするリスクが高くなってしまいますから十分リスクを理解しておくことが大事です。

屋根の勾配も屋根の機能を左右する重要なポイントとなります。傾斜が急だと軒が低くなってしまい居室空間がとりにくくなったり雨水がうまく流れずに雨漏りを引き起こす場合もあります。
そのほかにも、軒の深さも重要で、軒が深いほど夏の厳しい日差しを遮ることができ、大量の風雨が直接降り注ぐのを防ぐことができます。
近年は軒の浅い屋根が主流となっていますが、風雨を防ぐ機能がどうしても弱くなってしまい、外壁との接合部から雨漏りが起こる可能性も高くなりますから、十分注意をする必要があります。
そのほかにも、地域の特性によって最適な屋根の形状は異なります。
夏の暑さが厳しい地域の場合、大きな勾配があれば暑さを緩和することができますし、豪雪地域であれば雪が自然に落ちるように片流れの屋根が最適となります。ただ片流れの屋根は家の周辺に雪が落ちますからそういったスペースがない場合は、バタフライ屋根を用いて屋根の上から雪が落ちないようにするという方法もあります。

瓦は日本に古くから伝わる屋根材で、耐久性に優れ強度も高いため一般的に耐用年数は50~100年程度だといわれています。ただ瓦は重量もあるため地震に弱く屋根に瓦を固定せずに並べると地震の時に瓦が落ちてしまうというデメリットもあります。
スレートは近年新築住宅でもっとも多く利用されている屋根材で、瓦に比べると軽量で色や形状の自由度が高いというメリットがあります。ただ劣化による色あせが目立ちやすく、薄いため割れやすいというデメリットもあります。
ガルバリウム鋼板はトタンと同じように金属製の屋根材で、亜鉛・アルミニウム・シリコンで形成されています。強度も高くさびにくいという特徴があり、色や形のデザインも豊富なことから注目されている素材といえます。
金属のため防音性や断熱性は高くはありませんが、断熱材を組み合わせることで性能を向上させることができます。
耐久性や耐震性も高いことからメンテナンスフリーの屋根材とも言われています。

屋根を構成するのは瓦やスレートといった屋根材だけではなく、その下には防水シートや下地材などが必要となります。
屋根の棟から軒に向かって傾斜をつかる垂木は、上に敷く屋根材を支える役割を担っています。
野地板は垂木の上に設置する下地材です。
ルーフィングは野地板の上に敷く防水シートで、万が一屋根材に損傷が起こって雨水が浸入したとしても、この防水シートによって雨漏りを防ぐことができます。

屋根を構成する骨組みは小屋組といい、和小屋と洋小屋の2種類があります。
和小屋は切妻屋根や寄棟屋根などの梁間の小さい建物に使用される骨組みで、洋小屋は梁と梁の間隔が大きい建物に対応できる骨組みとなります。
洋小屋は強固な構造を持つのが特徴で、軽量でも広大な内部空間を作りだすことも可能です。

小屋裏からは屋根の裏側を見ることができますし、押入がある場合はその天井から小屋裏を見ることができます。もし雨漏りが起こっている場合は、こういった小屋裏を調査することで野地板や垂木から雨漏りの有無を確認することができます。
また経年劣化によって野地板が傷むこともありますから、定期的に小屋裏からの点検を行うと安心です。