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これまでのものも、次世代のものも、ガルバリウム鋼板は何も特殊な合金というわけではありません(合金ではありますが)。簡単に言うと鉄の板にアルミニウムと亜鉛の合金をめっきしたものです。1972年にアメリカのベスレヘム・スチールが開発しました。このめっき層が鉄の板をしっかりと保護します。水にこのめっきされた鉄板が触れますと、まず亜鉛が溶け出し、鉄が溶け出すことを防ぎます。金属が水に溶け出すとは何やら不思議な気がしますが、まあ塩が水に溶けるようなものだと思ってください。鉄が水に溶け出した結果、何が起こるかというと錆が発生します(本当はもう少し複雑な過程を踏みます)。アルミニウムと亜鉛の合金のめっき鋼板は亜鉛が鉄よりも先に溶け出すことによって錆を防いでいるのです(犠牲防食といいます)。また、アルミニウムが酸化して強固になることで表面に膜を作ります。これもまた鉄板を守るのに役に立ちます(不動態皮膜といいます)。

これまでのガルバリウムのめっき成分は
アルミニウム55%+亜鉛43.4%+珪素1.6%

次世代型のガルバリウムのめっき成分は
アルミニウム55%+亜鉛41.4%+マグネシウム2%+珪素1.6%

これまでと次世代型のガルバリウムの違いはめっき成分に2%のマグネシウム成分が含まれいるかいないかだけです。たった2%のマグネシウムで驚くべき変化が起こるのが化学の素敵なところでもあり、恐ろしいところでもあります。

次世代型のガルバリウムの場合、亜鉛とマグネシウムが共存しており、亜鉛が水に溶け出すと保護皮膜が形成され、アルミの不動態皮膜とともに鉄が溶け出すことを防ぎます。つまり、ダブルで鉄を保護するわけです。これが耐久性の秘密なのです。